城山砦跡プロジェクト

城山砦跡プロジェクト、進行中

柏原中学校は社会参画総合学習を行っています。その一環として2013年12月5日、2年生3クラス全員が城山砦跡を約1時間かけて清掃しました。おかげさまで大変きれいになりました。生徒のみなさん、先生方、ご苦労さまでした。

ちなみに 当NPOは城山砦跡の整備・管理を狭山市から委託されています。

写真:城山砦跡を清掃する柏原中学校の生徒たち。 

城山砦跡とは 

1973(昭48)年3月1日に狭山市柏原2376の城山砦跡が狭山市指定文化財(記念物・史跡)に指定されました。

この砦は戦国時代に上杉憲政が北条氏康の手に落ちた河越城を奪い返すために陣を敷いたために上杉砦とも呼ばれています。

現在、敷地面積約7千㎡。沖積面から10mほどの河岸段丘には東から本郭、二ノ郭が並んでいます。

本廓は3500㎡。ここに入間川宿が一望に見渡せる物見やぐらがあったと推察されています。

1998(平10)年度、2006(平18)年度、そして2009(平21)年度に発掘調査が行われました。

1998年度の発掘調査では、最外側の土塁状の高みの外にさらに深さ約3mの堀が検出されました。

なお堀は保存のために砂で埋め戻されました(下の図面・写真、参照)。

平成18年調査では、本郭の内側の空堀が現況より約2m深く掘られている形跡を確認。深い堀が崩れないように押さえるための修復跡も検出されました。

平成21年度は、小口部分の確認調査をした結果、中世のカワラケ(小皿)の小破片などが出土しました。

← 発掘調査で出てきた壕(城の周囲にめぐらした堀)は大きくかつ深いものでした。

写真の人物と比較するといかに大きいかがわかります。

なお、 なお堀は保存のために砂で埋め戻されました。

城山砦跡プロジェクトについて

当NPOは狭山市の委託を受けて今年の7月1日からを開始しました[狭山市・市民提案型協働事業補助金事業採択(2013年度)]

こり城山砦跡プロジェクトは市民提案型協働事業であり、当NPOの生活支援事業部門が中心となって推進しています。

1.砦跡の定期的清掃・整備(本郭部分)、年5回の下草刈りと低木の剪定・残滓処理、年7回の環境保と全見回り、不法廃棄物の処理

2.遺跡の概要案内立て看板の設置(2か所)

3.見晴台としての空間確保

4.地元中学校の「社会参画総合学習」支援

などを行います。